リハビリ部門

一人ひとりの希望に寄り添うリハビリ 〜外出支援の症例紹介〜

こんにちは 理学療法士の赤井です!

訪問でのリハビリテーションでは「その人らしい生活」を大切にしています。
今回は、疲労が強く運動療法を行うのが難しかった利用者さまが、「買い物くらいは自分で行きたい」という希望を叶える過程の実際の取り組みをご紹介します。

1. 初期の状態

訪問を開始した当初、利用者さまは体力の低下が強く、会話だけでも疲れてしまうほどでした。
そのため、無理に運動を進めるのではなく、まずは体調や気持ちに合わせてお話を伺い、ご本人が何を大切に生活されているのかを確認していきました。それと並行し、お体の調整を中心に、ご本人にとって過負荷にならない介入を意識しました。

2. ご本人の希望

面談の中で、「近所のスーパーまで買い物に行けたらいいな」というお気持ちを語ってくださいました。
この「買い物」という目標は、単なる外出ではなく、自分の生活用品や食事を自分で選びたいという大切な思いの表れでした。

3. 経過・支援の工夫
複数回の介入後、室内の移動動作練習の中でも体力面に自信がついてきました。
そのため、電動車椅子を活用し、外出の練習を行うことにしました。
電動車椅子に対しては「できるだけ使いたくない」といったネガティブな印象を持つ方も少なくありません。ですが、この利用者さまは 「自分の目標を実現するための手段」 として前向きに受け入れてくださいました。

安全に外出できるよう、以下の点に取り組みました。
• 室内での移動練習を通じて安全面を確認
• 電動車椅子の基本操作の習得
• 自宅からスーパーまでの道路環境(段差・坂道・人や車の通行状況)の確認
• 買い物中に利用できるトイレの位置を確認

4. 変化と成果

初めての外出の際、利用者さまは少し緊張されていましたが、スーパーに到着すると「自分で来られた!」と笑顔を見せてくださいました。
この体験は自信となり、次回以降は「次は実際に買い物もしてみたい」と、前向きなお声をいただけるようになりました。

まとめ

訪問でのリハビリは、運動機能の改善だけでなく、生活の目標を一緒に実現していくことも役割のひとつです。
「買い物に行きたい」「散歩をしたい」「友人に会いたい」など、どんな小さな希望でも構いません。
私たちはその声を出発点に、最適な方法を一緒に探していきます。

 

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