こんにちは。
地域連携課の横堀です!
みなさん「最期をどう過ごしたいですか?」と聞かれたら、どう答えますか?
私の父はこう言いました。
「家で最期まで好きなことをして過ごしたい」
そして、その経験が私の考え方を大きく変えました。
父を自宅で看取った経験から伝えたいこと
5年前、私は父を自宅で看取りました。
初めて病院に行ったときには、すでに食道がんステージⅣb(末期がん)で、余命は9カ月と宣告されました。
当時はコロナ禍の真っ只中。入院すれば家族の面会はできない状況でした。父は治療を希望しましたが、どれも効果がなく、入退院を繰り返す日々。
それでも「家で最期まで好きなことをして過ごしたい」という父の希望を叶えたいと、家族で看取る決断をしました。
在宅で過ごすために必要だったこと
母も私も仕事をしていたため、訪問看護を毎日お願いしました。
ご飯は食べられず、在宅酸素、自力で歩くのもやっと。状態はどんどん悪化していきました。
それでも、父の「やりたいことリスト」に沿って、できることをやっていきました。
- 「東京オリンピックを観戦したい!」
- 「みんなでスカイツリーに行きたい!」
- 「久しぶりに美術館に行きたい!」
- 「旅行を兼ねてお墓参りに行きたい!」
普通なら「難しい」と思われる状態でしたが、たくさんの人の力を借りて実現できました。
ホテルまで自宅酸素を手配してくれる業者さん、何かあったときのために念入りに考えてくれた医師や看護師さん。
温泉にも入れました。お風呂が大好きだった父の笑顔は、今でも忘れられません。
在宅看取りは、家族だけではできなかった
訪問診療、訪問看護、福祉用具、薬局の方々――本当に多くの人が支えてくれました。
だからこそ、正解だったかはわからないけれど、「在宅で看取ってよかった」と思える自分がいます。
もちろん、途中で「やっぱり入院したい」と父が言ったこともありましたし、もっとできたことがあったかもしれないと思うこともあります。
でも、最後まで父の希望に寄り添えたことは、家族にとって大切な時間でした。
伝えたいこと
「無理」ではなく、「どうしたらできるのか」。
もしかしたら、叶えられることがあるかもしれません。
そのためには、チームで支える力が必要です。
訪問看護は、誰かの「やりたい」を支えることができます。
看護師やセラピストの皆さん――あなたの力が、誰かの「やりたい」を叶える一歩になります。
それは、病院だけでなく、在宅という選択肢でも。
一人ではできないことも、チームならできる。
私たちと一緒に、その一歩を支えてみませんか?
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