こんにちは、角田です!
突然ですが、みなさんは日々のお仕事、あるいは職場でのチーム作りのなかで、「言葉掛けひとつで、その場の雰囲気がパッと明るくなった」という経験はありませんか?
あるいは逆に、何気ない一言で現場の空気が少し重くなってしまった……なんてことはないでしょうか。
私たちは毎日、ご利用者様やご家族、そしてスタッフ同士など、本当に多くの「言葉」を交わしています。だからこそ、その言葉掛けひとつが持つ影響力の大きさを、日々実感されている方も多いと思います。
さて、今回はそんな「言葉の持つ力」について、先日参加してきた大変有意義な研修のレポートをお届けします!
■ 練馬区で開催された「ペップトーク」研修会に参加
2026年5月18日、練馬福祉人材育成・研修センターが主催する「ペップトーク」の研修会に参加してきました。
今回の講師を務められたのは、一般財団法人日本ペップトーク普及協会の認定講師である寺本 強(てらもと つよし)先生です。
◆ 参考リンク:日本ペップトーク普及協会公式HP
みなさんは、「ペップトーク(PEP TALK)」という言葉を耳にしたことはありますか?
もともとアメリカで、スポーツの監督やコーチが試合前に選手を励ますために使っていた言葉掛けのことです。
特徴は、「短く」「わかりやすく」「肯定的な」「魂を揺さぶる」こと。
相手のやる気を引き出し、ポジティブな行動へと導く究極のショートスピーチです。
「研修」というと少し堅いイメージを持たれるかもしれませんが、今回はまったく違いました!
講師の寺本先生の軽快でテンポの良いトークに引き込まれ、最初から最後まで受講生の笑い声が絶えない、非常に楽しい雰囲気に包まれていました。
■ 特に腑に落ちた「承認のピラミッド」という考え方
今回の研修の中で、私が特に印象に残り、深く腑に落ちたのが「承認のピラミッド」というお話でした。
人間を「結果」「行動」「存在」という3つの階層のピラミッドで表したものなのですが、私たちはつい、目に見える「結果」や「行動」だけで相手を評価したり、言葉を掛けたりしがちです。

日本ペップトーク普及協会公式HPより引用
研修では、この3つのレベルにおける「否定」と「承認(ペップトーク)」の具体例が紹介されました。
このペップトークと逆の「否定の言葉掛け」のことを、協会では『プッペトーク』と呼ぶそうです。
「ネガティブ」や「ダメ出し」と言うと心がチクッと刺さってしまいますが、あえて『プッペトーク』という少しユーモラスな造語にすることで、お互いに「あ、今のプッペトークだったね(笑)」と柔らかく、フランクに指摘し合えるようにという素敵な意図が込められています。
行動の否定:「そんなにダラダラしてたらダメだよ」
存在の否定:「もう来なくていいよ」「お前はどうしようもない」
このような否定の言葉は、相手のやる気を奪うだけでなく、特に「存在の否定」は相手の心を深く傷つける言葉の暴力になってしまいます。
逆に、これらを「承認」すると、言葉掛けはこう変わります。
行動の承認:「すごく集中して取り組めているよ」「準備が早いね」
存在の承認:「あなたが居てくれて嬉しい」「そう思ってくれてありがとう」
このように、結果が出ていなくても、その手前の行動や、さらにその奥にある「想い・存在」そのものを承認されることで、人は自己肯定感が高まり、強い信頼関係が築かれるのだと学びました。
信頼関係という土台(存在の承認)があるからこそ、その上にある改善点や成長を促す言葉も、相手の心に真っ直ぐ届くようになります。
■ 「ありがとう」の反対にある言葉は?
そしてもう一つ、強く心に響いたのが、相手を承認する最も簡単で効果的な言葉は「ありがとう」であるというお話です。
「ありがとう」の反対の言葉は何か、みなさんはパッと浮かびますか?
寺本先生は、その反対は「あたりまえ」だと教えてくださいました。
私たちは日々の生活や仕事の中で、つい多くのことを「あたりまえ」と思ってしまいがちです。
「結果を出すのがあたりまえ」
「言われた通りに行動するのがあたりまえ」
「そこに居てあたりまえ」
しかし、この「あたりまえ」という思考になってしまうと、それが崩れた時にイライラや怒りの感情が湧いてきてしまいます。
「ありがとう」を漢字で書くと「有難う」。つまり、「有ることが難しい(めったにない、貴重なこと)」という意味です。「今の状況や、相手がそこにいてくれることは、決してあたりまえではなく、有難いことなんだ」と捉え直すだけで、結果が出ていなくても「そう考えてくれてありがとう」「居てくれてありがとう」と言葉にしやすくなります。
■ ペアワークでの新たな気づき、そして「まずは自分」を整えること
研修会の中では、隣の席の方とペアになって意見交換をする時間もありました。
じっくりと言葉を交わす中で、他の方の意見や、自分の見ている方向・視点とは異なるアプローチを知ることができ、「そんな考え方もあるのか!」と新たな気づきをもらえて、終始ワクワクしっぱなしの時間となりました。
そしてもう一つ、寺本先生のお話で深く心に刻まれたのが、「ペップトークは相手のためだけのものではない。まずは自分自身に対して『ドリームサポーター(一番の応援者)』になることが重要」という視点です。
自分自身の心が整っていなければ、他者を支え続けることはできません。自分を犠牲にしながらでは、良い支援も、良いチーム作りも継続できないからです。まずは自分自身の存在や日々の頑張りを認めてあげること。自分の心のコップをエネルギーで満たすからこそ、目の前の人を心から応援できるようになるのだと痛感しました。
■ チームへの想いと、これからのリハビタブル
こうした研修に参加していつも思うのは、当ステーションの仲間のことです。
「あたりまえ」という思考が当然になってしまうと、私たちは現在を作ってくれた仲間(これまで関わってくれた全員)に対する、過去への感謝をつい忘れてしまいがちです。そして、「もっとこうしてほしい」「もっと成果を出してほしい」と、良い未来ばかりを求める「欲」ばかりが湧いてしまいます。
これは、経営者として最も注意しなければいけない危険な考え方であり、私自身、日頃から常に戒め、注意していることでもあります。
訪問看護ステーション「リハビタブル」は、役員や管理メンバーだけが引っ張る組織ではありません。メンバー全員の成長を心から願い、全員で高め合っていける、そんなチームでありたいと思っています。
そのためには、まず私自身が自分を整え、そして「今、ここに仲間がいてくれること」「これまで一緒に土台を築いてくれたこと」への感謝を決してあたりまえと思わず、言葉にして伝えていくことがスタートだと、今回の研修を通じて改めて胸に刻みました。
今回学んだ「承認のピラミッド」と「ありがとう」の視点は、まさにリハビタブルが目指すチームづくり、そして日々のご利用者様・ご家族との関わりにそのまま活かせる大切な宝物です。
「あたりまえ」を排し、まずは相手の「存在」を丸ごと承認できる、そんな温かい言葉であふれるステーションを、これからも地域の中で作っていきます!
寺本先生、笑いと深い気づきに満ちた素晴らしい研修を本当にありがとうございました!
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