看護部門

【ご紹介】訪問歯科が人生の選択肢を守る。歯科医師・齋藤貴之先生が語る在宅口腔ケアと多職種連携

こんにちは、角田です!

医療や介護が必要になっても、住み慣れた自宅でその人らしく、笑顔で暮らし続けること。私たちは日々、地域の皆さまの生活に寄り添う訪問看護・リハビリを提供しています。

そんな中、以前当ステーションと共同で素晴らしい講習会を催してくださった、歯科医師の齋藤貴之先生(たのしみ歯科 院長)の執筆記事が、月刊誌『ケアマネジメント』(2026年6月号)の特別企画に掲載されました!

今回は、公式ホームページでも公開されている内容や、齋藤先生が提唱される「これからの在宅ケア」のあり方について、私たち訪問看護の視点も交えながらご紹介したいと思います。

■ 「どういう入れ歯を作るか」から「生活の中で機能しているか」へ

齋藤先生は、もともと大学病院の補綴(ほてつ)科で高齢者の入れ歯治療を中心に診療をされていましたそんな先生の大きな転機となったのが、「実際の在宅診療(訪問歯科)へ伺ったこと」だったそうです

診察室では「調子がいいですよ」と話していた患者さんが、いざ自宅のコタツの上にあるお煎餅を前にすると、うまく食べられなかったり…… 。逆に、医療側が想像もしていなかったような好物を楽しそうに食べていたり

「口の中だけでなく、その人の生活を見る」

この体験こそが、現在の齋藤先生の診療の原点になっていると語られています

私たち訪問看護師やリハビリ職も、まったく同じ経験をよくします。病院や施設という「整った環境」でのリハビリと、段差や生活動線がある「実際のご自宅」での動きは驚くほど異なります。だからこそ、画一的なケアではなく、一人ひとりの「暮らし方」や「家族関係」に合わせた個別性が大切なのだと改めて痛感させられます

■ 歯科医師が「ケアマネジャー」の視点を学ぶということ

ここから先はぜひ実際の月刊誌をお手に取ってご覧いただきたい深い内容になっているのですが、記事の中で特に強く感銘を受けましたのが、齋藤先生が「ケアマネジャーの資格を取得し、実際に居宅介護支援事業所を運営されていた経験もお持ちである」という点です

歯科という専門職の枠にこもるのではなく、「地域で暮らす人を支える介護の専門職が、どのような想いや困りごとを抱えているのかを知りたい」という情熱から行動を起こされたそうです

ケアマネジャーの皆さまは、地域のハブとして人と人をつなぎ、直接的な数字には表れないような細やかな調整(シャドーワーク)を重ねながら、利用者様の生活を支えています齋藤先生はそうした介護現場への深いリスペクトを持ちながら、「歯科に依頼して本当によかった」と思ってもらえるような、地続きの支援を大切にされています

医療と介護、それぞれのアプローチがバラバラに動くのではなく、「一つのチームとして同じ生活者を見る」ことの重要性を、先生の歩みそのものが教えてくれています。

■ 「まだ食べられている段階」からの早めの関わりが、人生の選択肢を守る

さらに記事後半では、お口のトラブル(歯の痛み、入れ歯の不適合、むせ込みなど)を放置してしまうと、食事を摂ること自体が億劫になり、栄養状態の悪化や筋力低下を招きます。結果として外出の機会が減り、生活全体が小さくなってしまうという悪循環(フレイルの進行)が起こり得ることが指摘されています

だからこそ、「食べられなくなってから」ではなく、「まだ食べられている段階(要支援の段階など)」から歯科と関わることが重要であると、齋藤先生は強くメッセージを発信されています

早い段階から、多職種(医師、ケアマネジャー、訪問看護、ヘルパー、歯科医師、管理栄養士など)が連携して「食べる力」を評価し、安全なアプローチを共有していくことこれによって、一度は諦めかけた「好きなものを食べる楽しみ」を取り戻し、笑顔やリハビリへの意欲が再び生まれる事例を、先生はたくさん経験されています

「食べる」ということは、単なる栄養補給ではなく、「人生の彩りや、生活のたのしみそのもの」だからです

■ リハビタブルが目指すもの

私たちリハビタブルも、地域のケアマネジャー様、そして齋藤先生のように熱い想いを持った専門職の皆さまと深く連携し、ご利用者様が「最期まで口から食べる楽しみ」を諦めずに済むようなサポートを続けてまいります。

「最近少しむせることが増えたかもしれない」「食事が進んでいないようだ」といった、日々の暮らしの中の小さな変化に気づいたとき、いつでも気軽に相談し合える関係でありたいと考えています

齋藤先生、地域医療・介護の連携において、とても大切な気づきをいただけるご寄稿をありがとうございました!

(※今回ご紹介した内容は、月刊誌『ケアマネジメント』2026年6月号に掲載されています。公式ホームページ等で第1ページ目が一部一般公開されておりますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!)

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